メタボリックシンドロームと肥満との関連

内臓脂肪型(リンゴ型)肥満と皮下脂肪型(洋なし型)肥満

肥満は、外観やウエスト/ヒップの比(W/H比)により W/H比の高い、上半身型肥満(リンゴ型肥満)と W/H比の低い、下半身型肥満(洋梨型肥満)とに分類されてきた。 上半身型肥満は下半身型肥満に比し、糖尿病や高脂血症、高血圧、虚血性心臓病 になりやすいことが指摘されてきていた。

脂肪率20%という数字も内臓脂肪と皮下脂肪では意味合いが全く異なる。
それは、内臓脂肪を持っている方が皮下脂肪に比し、糖尿病や高血圧、高コレステロール血症 といった合併症に圧倒的にかかりやすいからである。

以下にそれぞれの型の肥満に関してより詳しく概説していく。

1. 内臓脂肪型肥満

  上半身型肥満、リンゴ型肥満とも呼ばれる。
  この型の肥満は皮下脂肪型に比し糖尿病、虚血性心疾患等
  の合併症の発生率が高いことが報告されている。

  内臓脂肪蓄積の特徴として
  1) 加齢とともに増加する
  2) 男性は加齢とともに直線的に増加する。
    女性は閉経前には蓄積せず、閉経後に増加する。
  3) ショ糖の過剰摂取が蓄積の原因となりやすい。
  4) 運動のよって減少しやすい。

  これに関しては相撲の力士を考えてもらえれば理解しやすい。

  彼らは大量に食事を摂取するため脂肪率は高いが、そのついている脂肪の
  多くは皮下脂肪が占める。
  しかし、血圧、血糖値、コレステロール値でもそれ程の異常を示すことはない。

  すなわち、大量に食べても運動する場合は、内臓脂肪はつきにくく、
  内臓脂肪がつかなければ検査値で異常を示す場合も少ないと考えられる。

2. 皮下脂肪型肥満

  下半身型肥満、洋梨型肥満とも呼ばれる。

  皮下脂肪蓄積の特徴として
  1) 加齢とともに若干は増えるものの、40歳前後をピークに徐々に減る傾向
  2) 蓄積の仕方に男女差はそれ程ない。
  3) 運動によっても減少しにくい。

3. メタボリックシンドロームにおける内臓脂肪の重要性;BMIとの比較検討

  BMIは肥満の重要な一つのマーカーである。
  実際に、BMIの増加に伴い、高血圧、高コレステロール、中性脂肪血症、
  高血糖の合併する頻度は上昇する。

  では、この肥満の指標であるBMIとメタボリックシンドロームの基準である
  内臓脂肪面積の100cm2以上のどちらが合併症を併発しやすいので
  あろうか?

  このなかで、一つ重要な解析結果があり、BMI正常群でも、内臓脂肪面積
  100cm2以上になるとメタボリックシンドロームに陥ることがわかっている。

  このことは、メタボリックシンドロームの発症においては、内臓脂肪の蓄積
  BMIと比しても、きわめて重要な意義をもっていること、そして、BMIだけでは
  メタボリックシンドロームの危険度を正確には表現できないことを示している。

copyright©sample.com All Rights Reserverd.